濁川温泉郷 新栄館 (しんえいかん)
2011.12.25




上の湯温泉郷、銀婚湯清龍園の記事を書きましたが、
そこからあまり遠くないところ(東側)に、濁川温泉郷があります。
昔から小さい温泉が点在している湯治場だったようで、今も古めかしい情緒溢れる雰囲気が残っています。
今回はこの古めかしい濁川温泉郷の中から、明治時代から100年以上続けられている新栄館に行ってきました。
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左側が旧館。右側が新館です。

入浴料金は1人400円。
支払って早速お風呂へ向かいます。
お風呂は女性用のお風呂が新館に1つ。
それと、明治時代からのそまま使われている歴史ある混浴風呂が旧館にあります。
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まずは旧館の混浴風呂から・・・。

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忍者屋敷のように床が犇めく歴史を感じさせる廊下。

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廊下突き当りの左に階段があり、そこを下りると男湯(混浴)があります。
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脱衣場。
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さて、目的であるお風呂はと言いますと、
それぞれ若干ではありますが違う温度になった内湯が3つあります。

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いかにも昔からやっている温泉宿の雰囲気でとても良い感じです。

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床を見ていただければわかると思いますが、温泉成分が堆積され、そこを何度も削ってくれているのがわかります。

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明治からずっとこのままの状態の湯船に源泉を24時間流し続けるということは、その管理に多大なる労力を余儀なくされてきたのだと思います。

湯船は3つ。1つの源泉の流れから3つの源泉を流す道を作り、その流れる道の長さ等によって温度を微妙に調整しているように見えます。
入り口から右手の2つの湯船には水の蛇口があり、加水することで温度を下げることもできます。
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閑静な宿。源泉の流れる音が気持ち良い。
お風呂に入ると、満杯に貯まった100%の源泉が周りにザバーーッと溢れかえるのがまた心地よいです。
この瞬間、こういうのが本当の贅沢なんだろうなぁ・・・と、考えてしまいます。
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湯質はもちろん素晴らしいもので、肌にもとても良い感触。
腕のお湯もすぐ弾いて玉のようになります。

次は、新館の女性用のお風呂。
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こちらももちろん源泉100%掛け流し。
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混浴風呂と同じ、素晴らしい源泉が溢れ返っています。

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周辺は田んぼだらけの地域なので、泊まって近くの観光地を見て回ろう・・・ということには不向きな地域ではありますが、温泉好きな方はぜひ訪れてみていただきたいと思います。
このような素晴らしい温泉をぜひもっとたくさんの方々に知ってもらいたい。これからもずっと続けていってほしいと思う温泉宿でした。

個人的な評価
★★★★

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新栄館、宿泊してきました。
2013.01.12~14
http://onsen.weblog.to/archives/22402615.html
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濁川温泉郷 新栄館
北海道茅部郡森町字濁川49
01374-7-3007
日帰り入浴 400円
宿泊 1泊2食 6,500円~