料亭湯宿 銀鱗荘
2020.7月

IMG_2478
札幌から小樽駅方面へ車を走らせると、小樽築港の手前辺りで
小高い丘の上に何やら歴史ある建物が目につきます。
「あれはなんだろう??何の施設??博物館とか??」という話になることも何度かありました。
その都度、
「あれは昔の鰊御殿で、今は高級料亭旅館なんだよー。泊まれることはないと思うよー。」
と答えていたものです。

コロナの影響でしばらく出ていなかったため、たまに奮発しようかということで今回は初宿泊。

今回は旅館自体が久しぶりでした。

コロナ対策として、いつもと違う対応だということをHPで告知していました。
従業員(女中さん)は、お客様を部屋まで案内したらそこでさよなら。
部屋でお茶を出したりしない。
滞在中に部屋に立ち入らないようにするため、布団は最初から敷いてある。(これは個人的にありがたい)


個人的には全く問題なしです。

建物についてすぐ、番頭さんが車まできてくれて荷物を運んでくれました。
中に入ると右手に女将さんらしき方が。
そして、左手には女中さん達が一列に整列して迎えてくれます。
歓迎の言葉をいただきつつ、担当女中さんが部屋まで案内してくれます。
部屋までの途中、素晴らしい内装に足が止まります。
まずは入ってすぐのところですが、
IMG_2648

IMG_2635
大広間です。
広さは75畳。
上にあるのは神棚。大漁になるよう、ここで祈願していたのでしょうね。
ここは大宴会場としても利用できるそうです。

元々は余市の網元の家だったこの建物は
余市から家屋を分解して船でこの小樽の高台まで運び、そして再度組み立てたとのこと。(女将さんから聞きました)
余市時代の歴史がそのまま引っ越してきているんですね。
IMG_2649
IMG_2646
IMG_2650

IMG_2516
IMG_2517
IMG_2514
IMG_2513
IMG_2518
外の景色もきれいです。


長い廊下を過ぎ、部屋に到着。
IMG_2481
IMG_2482
IMG_2483
IMG_2484
IMG_2494
IMG_2491
冷蔵庫の中はこちら。
IMG_2493
IMG_2511
冷蔵庫内の飲み物は料金に含まれています。
小樽ビールなんて、気が利きますねぇ。

この度の部屋は新館の客室風呂付きです。
まず、脱衣所の広さに驚き。
IMG_2486
パッと見、小さめの旅館の大浴場用脱衣所かと。
しかも、アメニティーも良質なものばかり。
IMG_2487
IMG_2488
歯ブラシは使い捨てじゃありません。

IMG_2489
大浴場は源泉掛け流しではありませんが、ここまで気分を上げてくれているので循環ろ過に関して問題点は感じられません。
(部屋風呂は源泉掛け流し)
IMG_2499
部屋風呂はこちら。
オーシャンビューです。
IMG_2512

IMG_2500
部屋風呂で飲むアルコールは格別です。

なお、部屋にあるタオルが足りなくなった場合はフロントに電話したらすぐに持ってきてくれます。
風呂の温度もフロントへ言えば調整してくれます。
IMG_2588
ぬるいお湯で長く入りたかったため、39~40度くらいに下げてもらいました。

ここまでの状態で、気分は最高。
他に何もなくても★5!と言いたいくらいになってしまいましたが、
せっかくなので大浴場にも行ってきました。

IMG_2515


IMG_2521
IMG_2519
IMG_2526
IMG_2527
IMG_2529
IMG_2528
IMG_2531

外の眺めが最高です。
もし、部屋に風呂がなくても夜通し入っていたくなる露天風呂でした。
海に近く、それでいて高台に位置しているので小樽の景色も海も両方見渡すことができます。
ここ以上に眺めの良い温泉宿はなかなかないのではないかと思います。


さて、お楽しみの夕食です。
宿の名称に「料亭」という文字が入っているのですから、
料理は確実においしい!・・・・・はず。

食事は個室で。

IMG_2535
IMG_2532
雰囲気だけで、もうすでに豪勢です。
外の景色も良い。
IMG_2558

IMG_2541
お品書きです。
料理を1ランクアップグレードした内容になります。

食前酒のハスカップ酒
IMG_2542
色が美しい。そして、飲みやすくておいしい。
IMG_2543
前菜。

一品一品、すべておいしい。
真ん中にある綱のようなものは、なんじゃこりゃ?と思いましたが
鮎の身を編んで焼いたものでした。手間暇かかってます。
IMG_2548
帆立葛打ち。
この料理、好きなんですよね~。これ、旨いですよね~。
行くとこ行くとこ、どこの宿でも出して欲しいくらいですが、
本当に料理(ダシ)のおいしいところでしか食べたくないものです。

IMG_2545
お造り。
ボタンエビ、太っ!
刺身全部おいしかったです。

IMG_2554
焼き物は「八角」です。
本州の人だったら、「何それ?」ってなる魚でしょうね。
写真では八角自体は見えないので、こちら。
IMG_2556
半身を丸めて焼いてくれています。
ちなみに一緒に写っている緑色のものは草団子じゃありません。
梅漬け(プラム)です。これまた旨い。

IMG_2544
蝦夷アワビ陶板焼き。
IMG_2561
当然、旨い。

IMG_2569
きんき煮付け
添えられた豆腐までおいしい。

IMG_2571
タラバの洗い。
生のタラバって大好きなんですけど、ここに到達するまでの料理がおいしすぎて
素材のおいしさというものを忘れかけています。
豪華な素材なのに・・・。
それだけここの料理人の腕がいいってことですよね。

〆はいくらご飯。
IMG_2576
味噌汁も漬物もおいしい。

IMG_2577
デザートなんて、もう食えない状態でした。
すごい内容。お腹いっぱいすぎ・・・。
満腹すぎて一切食えない・・・!
(たべましたけどね)

ビールなど飲みながらゆっくり食事をしていたら、あっという間に2時間も経っていました。
IMG_2579
夕日が落ちるところを見ながらの食事、なかなかいいものでした。
いい時間を過ごせました。

部屋に戻り、部屋の大きな窓から小樽の夜景を見ながらまたアルコールを。
そして、部屋風呂の繰り返し。
IMG_2636


朝も個室で食事です。
IMG_2608
IMG_2611
IMG_2612
IMG_2615
IMG_2613
海苔にまで銀鱗荘マークが入ってます。
そしてこの海苔は、家庭では見ることのない黒光りをする海苔。
うちの海苔なんて、黒というより緑っぽい安物なので
ただの高級海苔を見ただけで感動。

IMG_2624
ご飯は盛ってくれます。
が・・・しかし・・・このような旅館によくありがちな上品な盛り方。
どんぶり大盛りでくれ!! と言いたいところですが、それは言えない・・・。
IMG_2625
お櫃の中身も上品な量。
(要するに、全然足りない)
お櫃のお替りをしましたが、(多めに入れてと言った)
それでも足りなかった状態でした。

おかず、特に焼き魚がおいしすぎたからもっとご飯も食べたかった~~~!
次回行くときに、追加料金いくらでもいいから朝食のご飯は3合入れてくださいって言ったらやってくれるのだろうか。
たぶんやってくれるけど、言ってもいいものだろうか・・・。

IMG_2627
食後のコーヒーを飲んだら幸せな時間はほぼ終了です。

さっさと荷物の片付けをして岐路につきます。

帰り際も女将さんがいろいろと楽しく話しかけてきてくださって、
本当に感じの良い宿でした。

料理やお風呂も最高ですが、女将さんの感じの良さもそれ以上のことでした。

ぜひまた行きたい宿の1つです。
本当にすぐにでもまた行きたい。
本当に良い宿。すごくいい。
行く予約を入れないと、気持ちが収まらない・・・!

と、いうことで、すぐまた予約を入れました。(本当です)


個人的評価
★★★★★


料亭湯宿 銀鱗荘
北海道小樽市桜1丁目1番地
0134-54-7010

敷地内に「グリル銀鱗荘」というものがあり、
そこはランチコースと日帰り入浴のセットもやっています。

宿泊料金:その時々により異なると思います。1人35,000円程度が目安