【硫化水素事故により、休館しています】 雌阿寒 オンネトー温泉 景福
2012.06.30 宿泊



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前回訪問時の記事
http://onsen.weblog.to/archives/7875841.html
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先日、日帰り入浴で訪問したオンネトー温泉景福。
ここの湯質に惚れてしまったため、今度は宿泊しました。

雌阿寒温泉には3軒の温泉があるため、景福に入る前に野中温泉本館
そして、チェックアウト時に野中温泉別館に立ち寄り入浴もしてきました。
この辺りの温泉は、硫黄泉好きにはたまらない極上の湯質です。

景福はチェックイン午後3時。チェックアウト午前10時。
夕食は午後6時。朝食は午前7時30分と決まっています。
チェックインはフロントで簡単に済ませ、部屋の鍵をもらう。
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部屋は8畳くらいでしょうか。
小さなテーブルと座布団だけある簡素なもの。
押し入れに布団が入っていて、後はセルフサービス。
風呂上りに飲もうと思って買いこんだビールやチューハイ、お茶類などを冷やそうと思い、冷蔵庫を探すが見当たらず。
廊下かどこかに共用冷蔵庫でもあるのかな?
と思ってフロントへ聞きに行くが、回答は
「ありません」
とのこと。
そして、やはり山なので小さな虫さんが部屋に入ってくることがありますが、
それを捕まえるためのティッシュさえ部屋に備え付けられていない・・・。
歯ブラシやタオルも無し。お茶、ポット(お湯)も部屋に備え付け無し。
タオル持ち込まなきゃいけない温泉旅館って初めてかも~・・・。
風呂場にシャンプーとかも無いですしねぇ。
ドライヤーももちろん無し。
まぁ、タオル等はフロントでは売っていますが・・・。
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無いものは仕方ないです。
安い料金なので、必要なものをいくつか買い揃えても高くはならないでしょう。

気を取り直して、お目当ての温泉に。

内湯は混み合っているようなので露天風呂から。
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相変わらず美しい色をしています。このお湯の光り方は何でしょう?普通の水道水のお湯だと絶対にこんな輝きはないはずです。本当に綺麗な光を放っています。
硫黄の強い香りが源泉の新鮮さと強さを感じさせます。
ぬるめの湯ですが、お湯に浸かっている部分と上に出ている部分の境目をラインに、
お湯に浸かっている部分は体が赤くなり、お湯についていない部分はそのままの肌色。
決して熱くて体の色がかわっているわけではありません。
強い効能が目に見えて現れています。
少々火照った肌も、この山から流れてくる風が癒してくれますのでゆっくりと長湯できてしまう快適な露天風呂。

さて、空いてきたようなので内湯へ移動してみました。
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足元から湧き出る自然の温泉。
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男湯湯船の中から管が出ており、そこから温めのお湯が出ています。
このお湯は温い温泉水。
足元から自然に湧き出ているここの温泉ですが、
入っているとわかるのですが湧いて出ている部分部分によって熱さ(温度)が違います。
この管は1m弱ほどの深さまで掘って埋められています。
ちょうどそこの部分から温すぎるお湯(水に近い?)が出ているため温度が下がりすぎないように管を通して抜いているそうです。
もちろんこの管から出てきているものは天然の温泉(湧き水との混合かもしれないと宿主さんが言ってました。)なので悪いものではありません。
湯温が高いと思った時、温めにして入りたい時はこの管を湯船に向けて温度を下げるのもいいという宿主さんからのお話でした。

ゆっくりお風呂に入った後、6時半から夕食です。
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夕食も朝食もフロントの隣の大広間で摂ります。

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普通の家庭食。

煮物類も揚げ物類も温かい温度を感じるものは無く冷めています。
特にこれといった問題はありませんが・・。
温かいのはご飯と汁物だけかなぁ~。
食事を残すことは絶対にないタイプなのですが、残念ながら今回は一部残してしまいました・・・。
まぁ、これだけの素晴らしい温泉に入れて6,500円ですから食事は「おまけ」と考えてもいいくらいでしょう。
宿主さん1人で切り盛りしているようなので、夕食時間前に全品揃えて配膳することを考えたら熱々なものを個々に出すことは不可能でしょうね。
また、熱々なものをしっかり提供してくれるけど、その分高くなっていては意味無いですから。

早々と大広間を後にし、また温泉へ。
暗くなったお風呂もまた綺麗でした。
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女湯。
フラッシュが反射してお湯の波動が綺麗な模様を作り出しています。
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男湯。

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お湯の中。

男湯は、さきほど書き記した管から流れ出る温い温泉からの温泉臭が強いため、
温泉に入っている!という気分を強く感じられますが、女湯はそういうものが無く、
ただただ良質な湯質をゆっくり味わうことができるため、長く入るなら女湯(内湯)が1番快適に過ごせるかと思います。


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朝食。
普通の朝ごはん。
昨夜の夕食よりこちらの方が好みかも~。
夕食でも感じましたが、米がおいしいです。
御櫃のご飯、おかわりしたいくらいでした。

朝ご飯の後は朝風呂!
ここは早朝にお湯の入れ替えをしているため、露天風呂も白濁のほとんどないお湯になっています。
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白濁するはずの硫黄泉が劣化して白濁する前の段階の新鮮な透明湯。
本物は写真よりもっときれいです。
これ以上ないほどの湯質ではないでしょうか。

ぜひまた行きたい温泉です。ここは最高です。
しかし、宿泊でタオルを提供していないところは自分で何とかできるので問題ないのですが、
冷蔵庫が無いのは辛いです。
それでも温泉の素晴らしさがそれを上回るのでまたきっと行きます。
ここ以上の泉質と美しい温泉は他に類を見ないですから。


個人的評価
★★★★★

オンネトー温泉 景福
足寄郡足寄町茂足寄162-1
0156-29-7370
日帰り入浴 300円 (10:00~20:00)
1泊2食 6,500円
素泊まり 4,000円
チェックイン 15:00 , チェックアウト 10:00
夕食 18:00 , 朝食 7:30