奥定山渓温泉 佳松御苑(かしょうぎょえん)
2022.1
定山渓から中山峠方面に向かうと左手に何やら高級そうな旅館が見えていました。
定山渓佳松御苑吉兆という名でやっていましたが数年前に取り壊し・建て直しを行い、
2018年6月から今の業態でやっているようです。
前と大きく違う点としては、
部屋数
10部屋 → 23部屋
風呂
大浴場(循環ろ過) → 大浴場廃止で全部屋展望風呂付き(源泉掛け流し)
夕食
和食 → イタリアン
このような違いです。
部屋数は23部屋に増えましたが、
全部屋「森の展望風呂」を備える「和スイートルーム」
となっています。
ここは定山渓の泉質ではなく「薄別温泉」というものです。
豊平峡温泉とも全く違う泉質です。
車で到着すると、すぐに従業員さんが荷物を引き取るために近寄ってきてくれます。
そして、ロビーでゆっくりチェックイン。
ウエルカムドリンクはシャンパン風ノンアルコールカクテル。
あっさりとしておいしかったです。
ロビーからの展望は雪と木々のみですが
気持ちの良い景色で非日常的でストレスが緩和されます。
部屋はこちら
ベッドルームとリビングルームは仕切って別部屋にもできるけど、繋げておくこともできる。
定山渓温泉とは全く違う泉質。
もちろん100%源泉掛け流し。
透明なお湯ですが、湯の華はしっかりと浮遊しています。
客室風呂は人に気を使わなくて良いのでとても快適。
大浴場もいいけど大型施設だと風呂まで遠くて何度も行くのが面倒になりますが、
部屋風呂ならそれがない。
最高です。
客室展望風呂と缶ビールで幸せを感じます。
夕食はこちら。
イタリアンです。
「飲み物は、ペアリングをおすすめしております。」
とのことだったので、それで。
左の赤いものはペアリングと別注文です。
本まぐろのクルード。
マグロのサラダと言ってくれた方が凡人にはわかりやすいんですけど~。
パンはライ麦パン。おかわり自由。
「おいしそうなパン!」と思ったが食べるとたいしたこと無し。
オマールエビのタリオーニ。
エビのスパゲティって言ってもらった方がオッサンにはわかりやすいんですいけど~。
最初はシャンパンだったものがこの辺りから白ワインに。
ちなみにこのパスタ、量はこんなもんです。
大食いな自分にとってはけっこう少量。
麺がもちもちで、良い食感。
トマトの風味が口の中に広がってから、
その後でオマールエビの風味が追ってくる。
おいしかったです。
道産真鱈・白かぶのズッパ。
ズッパとは簡単に言えばイタリアン的なスープですねぇ。
パンと合わせて食べるスープ。
具材のメインはタラです。
クセもないが、「コレウマイ!」というものも特にない。
次は牛肉料理なので急いで白ワインを飲み干してペアリング最後の赤ワインに・・・。
道産黒毛和牛のタリアータ。
タリアータとは、焼いたブロック牛をスライスしたものですね。
よく聞く言葉にするとローストビーフというか、ステーキというか・・・。
これ旨い。しかし、オッサンには脂の量が・・・。
でも旨い。とーっても旨いです。これ。
これと大盛ライスだけでもイケちゃいます。
しかしながらこの日はそうもいかないので赤ワインで口の中の脂を流しながらいただきました。
デザートは抹茶のジェラート。
一緒に付いているパイがうまい。
ジェラートはスプーンがサーッと入るのに溶けているわけでもなくやわらかい。
抹茶の味が濃いジェラートでした。
食後はロビーで夜食が提供されています。
とうもろこし茶、もちろんおいしい。
道外の方には喜ばれそうですね。
コロナ対策のためこうなったのでしょう。
インスタントの味噌汁とポタージュ。
スイートポテトとバナナパウンドケーキ。
このバナナパウンドケーキが予想以上のおいしさ。
しっとりとしていて、しっかりバナナ風味。
おにぎり。
これ、おいしすぎて食べ過ぎました。
各種ソフトドリンク。
瓶のラムネもありました。
朝食はこちら
和食です。
ドリンクはフリードリンクで、頼んだら従業員さんが持ってきてくれます。
二段重
黒い豆は、納豆です。
ミニ刺身定食・ミニいくら丼・鮭定食などなどやっていると
ご飯が全然足りません。
ご飯・味噌汁は従業員さんがおかわりを持ってきてくれます。
結局ご飯は3杯食べました。
深夜に夜食のおにぎりも食べていたのに・・・。食べ過ぎですね。
佳松御苑は旭岳温泉のディアバレーやベアモンテの系列です。
旅館ではなく、ホテルという位置付けに感じます。
和風旅館である滝乃家や銀鱗荘などでは帰るときのお見送りなどありますが、
他の温泉ホテルと同様、佳松御苑も会計した後はあっさりとしたものでした。
別にそれでいいんですけどね。
帰りにずっと手を振ってもらうとこちらも
「早く見えないところまで行かなきゃ!」と、逆に気を使うことがありますので。
全体的には満足な宿でした。
料金レベル的には滝乃家より下で銀鱗荘と同じくらいのレベルかと思いますが、
個人的に和食が好きなため食事では銀鱗荘の方が好みでした。
夕食は「和食か洋食か選べます」なんてことになったら最高なんだけどなぁ~・・・。
しかしながら、再訪したい宿の1つにはなっています。
部屋でゆっくり~というのを目的とするならおすすめです。
個人的評価
★★★★
奥定山渓温泉 佳松御苑
北海道札幌市南区定山渓857
日帰り入浴 なし
チェックイン 14:00
チェックアウト11:00
1人1泊 35,000程度~
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